男性不妊の原因や対処法について
男性不妊の原因・種類
一般的に不妊症は女性側が多くの問題を占めていると思われがちですが、男性因子と両方の因子を合わせると男性側が関与しているもので全体の約50%を占めています。そんな男性不妊の原因・種類とあわせて、当院での対処法を説明します。
性機能障害
勃起障害(ED)/ 腟内射精障害 / 性欲低下
性交渉がうまくできずに妊娠を障害している可能性があるものです。
当院では勃起障害(ED)に対して採血で肝機能と腎機能を確認、心電図でお体に負担がかからないかを確認してからED治療薬を処方しています。
造精機能障害
精子の異常(無精子症、乏精子症)/ 精索静脈瘤 / 精子無力症 / 停留精巣 / 性腺機能低下症
精液検査をすることで初めて分かることが多い因子です。射精できていてもその中に妊娠可能な良く運動している精子がいるか、形が異常な精子が多過ぎないか(奇形精子症)などを検査します。
精路通過障害
精管欠損 / 閉塞性無精子症 / 逆行性射精
精子の通り道に何らかの異常があり射精ができない場合を言います。
当院では勃起障害に関しては治療することができます。その他の症状については連携医療機関をご紹介することがあります。
また、精子の状態に合わせて人工授精や体外受精・顕微授精をおすすめしています。
男性不妊の検査
精液検査
当院では精液と精子の量や状態をみるために精密な精液検査を行っており、患者さまから提出していただいた精液を世界保健機関(WHO)が定めた基準に従って判断しています。
※現在、新型コロナウイルス感染防止の観点から院内での採精を中止しております。専用の容器をお渡ししますので、後日ご自宅にて採精し、2~3時間以内に当院にご持参下さい。
一般不妊検査
ご夫婦で当院での治療を希望される方は精液検査の他、感染症検査(HIV、B型肝炎、C型肝炎、梅毒、クラミジア)など、一般不妊検査を受診いただきます。
※各種不妊検査の詳細については「不妊検査とは?不妊検査で行うこと・不妊検査の時期について」をご確認ください。