生理中のホルモン検査について|当院の不妊検査
公開:2021.01.15 最終更新:2024.06.28
基礎知識検査・治療法妊娠
こんにちは、桜十字ウィメンズクリニック渋谷看護部です^^
不妊検査について、「いったいどんな不妊検査があるのだろう・・。」と不安に思われている方も多いかと思います。5回に分け、当院で行っている一般的な不妊検査について説明させていただきます!
下図は当院で行っている検査の流れです。
必ずしも月経期から検査を開始する必要はありません。初診時に始められる検査から行いますので、時期を問わずご受診ください。
血中ホルモン検査
初回となる今回は、月経期の血中ホルモン検査についてです!
女性ホルモンは月経期(月経期間)・卵胞期(卵胞が成熟するまでの期間)・排卵期(卵巣から卵子が排出される期間)・黄体期(排卵後の卵子が黄体に変化し内膜環境を整え維持している期間)と、時期により変化しています。
女性ホルモンの変動が少ない月経期に採血を行うことで、女性ホルモンの基礎値を知ることができる検査です。
検査時期
月経開始日を1日目とし、月経開始から5日目以内
検査方法
血液検査
検査項目
- FSH(卵胞刺激ホルモン)
基準値:3~10mIU/ml
→卵胞の発育に関与するホルモン
10mIU/m以上から卵巣機能の低下が考えられます。 - LH(黄体ホルモン)
基準値:1.4~15 mIU/ml
→排卵や黄体形成に関与するホルモン
月経期では通常10mIU/ml未満であり、LH>FSHもしくは高値(10~15mIU/m以上)ではPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)が考えられます。
※PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)は、生殖年齢の5~10%程度に存在し、排卵障害による月経不順や不妊症の原因になる可能性があります。 - PRL(プロラクチン)
基準値:5~30ng/ml
→乳汁分泌に関与するホルモン
30ng/ml以上では排卵障害の原因になる可能性があります。 - T(テストステロン)
基準値:0.11~0.47ng/ml
→男性ホルモン
高値の場合は排卵障害の原因になる可能性があります。PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)では高値になることがあります。
結果説明
次回来院時に医師より説明させていただきます。
※検査当日に検査結果のご説明はありません。
不妊検査についての関連記事