初めての不妊治療
公開:2022.12.05 最終更新:2024.05.30
基礎知識
不妊治療を受ける方が増加している現代において、事前に正しい知識を身につけておくことは有意義であり、いざ不妊治療を開始する場合に大いに役立ちます。
不妊治療を始めるきっかけ
そもそも不妊とは、どのような状態のことを指すのでしょうか。日本産科婦人科学会は、不妊の定義として「妊娠を望む健康な男女が避妊をせず性行為をしているにも関わらず、一定期間妊娠しないもの」としています。一定期間は、およそ1年を目安としているため、妊活から1年を過ぎて不妊治療を検討する夫婦が多いようです。
実際に当院にお越しになる患者さまは、自然妊娠できず治療を始めたいけれど、何から始めたらよいか分からないという方はもちろん、不妊治療を次のステップに進めたいという方もいらっしゃいます。年齢は30代後半から40歳前後の方がボリュームゾーンですが、20代の方も少なくありません。
初診では何をするの?
初診では、治療内容や治療方針を決めていくために、現在のご不明な点やお悩みなどを伺った上で、今後のプランをご提案いたします。生理周期に合わせて実施する検査もあるため、初診同日にできない検査もあります。
当院の基本的な初診では、医師と問診した上で、まずは基本的な検査で、子宮の今の状態を「内診・超音波検査」で確認します。続いて血液検査の、「感染症検査およびホルモンの状況の検査」を行い、初回の診察は終了となります。
検査結果が出るころに、次回再診のご予約をお取りいただき、初診時におこなった血液検査数値を元に治療に入っていきます。
一人で行くか?夫婦で行くか?
初めにクリニックを受診するのは女性が大半となっていますが、不妊の原因が男性側にあるケースも少なくありません。男性側が協力的であればあるほど、結果的に不妊に悩む時間を短縮することができます。
妊娠・出産といったライフプランを夫婦で立てていく重要性や、治療を始める前から意識すべきこと、実際の検査や治療の流れなどを共有するためには、当院ではお二人でのご受診を推奨いたします。
※当院は男性のみのご受診は受け付けておりません。男性の方がご受診を希望される場合は、パートナーの方とご一緒にお願いしております。