妊活におけるビタミンE
公開:2024.03.05 最終更新:2024.05.30
不妊と食事サプリメント
ビタミンEは「妊娠ビタミン」とも呼ばれ、妊活中の女性に欠かせない栄養素です。
強い抗酸化作用を持ち、老化防止のビタミンとしても知られ、卵子や子宮内膜の質の改善にも良いといわれています。今回は、ビタミンEを摂取することによるメリットや効果をご紹介します。
ビタミンEの主な効果
上記で説明した通り、強い抗酸化作用があり酸化ストレスから守ってくれます。貧血予防にも効果があります。貧血が気になる方は鉄分を取ることに意識が向きがちですが、ビタミンE欠乏が貧血の原因にもなることが分かっています。
生殖機能の維持にも効果的であり、女性は卵子や子宮内膜の質改善、男性は精子形成能の改善に効果があるといわれます。また、ホルモンバランスを調整する働きがあり生理痛・月経不順に悩む方は積極的な摂取がおすすめです。
摂取する上での注意事項
ビタミンEは脂溶性ビタミンのため、取りすぎると体内に蓄積されます。
過剰摂取は骨粗しょう症や血液が止まりにくくなる等の症状が出てくる可能性がありますので、医師と相談の上、必要摂取量を摂るように心がけましょう。
ビタミンEの必要量とビタミンEが含まれる食材
厚生労働省「日本人の食事摂取基準 2020年版」によると、成人女性で摂取目安量は5.0~5.5mg、妊婦では6.5mgとされています。ビタミンEを多く含む食材には以下が挙げられます。
- ナッツ類
アーモンド、ヘーゼルナッツなど - 野菜
ほうれん草、かぼちゃ、さつまいも、アボカドなど - 魚
鮎、うなぎ、鯛など - 果物
キウイ、ブルーベリーなど
妊娠中の摂取目安量とされている6.5mgを満たすには、例としてうなぎの蒲焼では約130g、アーモンドでは約20粒となります。
また、ひまわり油にも多く含まれており、大さじ1杯でも含有量が4.6mgもあります。ひまわり油等の植物油は、長期間保存すると酸化し、ビタミンEの抗酸化力が落ちてしまいます。植物油は小さいボトルのものから、鮮度が落ちる前に使い切りましょう。
妊活中は栄養バランスの整った食事が欠かせません。
様々な食品と組み合わせ、上手にビタミンEを摂取しましょう!