【妊活の始め方】妊娠しやすいタイミングや気をつけること
公開:2024.11.08
基礎知識不妊と食事妊娠
妊活とは「妊娠に向けた活動」のことを指します。
しかし、「何から始めればよいか?」や「何に気を付けるべるか?」悩まれる方も少なくありません。
この記事では、妊活において気を付けるべきことや妊娠しやすいタイミングについてお話しします。
妊活ですべきこと
1) 生理周期の記録と排卵日予測
まずは、ご自身の生理周期を記録し、排卵日を予測することが重要です。
生理周期はアプリを活用し記録することで排卵日を予測できますが、より正確に排卵日を知りたい場合は排卵検査薬を使用しましょう。
市販の検査薬で排卵日を正確に予測でき、妊活のベストタイミングを知ることができます。
ただし、排卵障害や多嚢胞性卵巣症候群(PCO)の方は、検査薬が正しく機能しない場合があります。
2) 基礎体温の測定
基礎体温とは、安静時に測った体温のことを指します。
正常な基礎体温は、「低温期」と「高温期」があり、二相に分かれていると排卵している可能性が高いといえます。
毎朝同じ時間に測定し、低温期と高温期が適切に続いているか、体温の変化を確認しましょう。
3) ブライダルチェック
妊活を始める前に、ご夫婦やパートナーと一緒に身体の検査を受けましょう。
当院では、血液検査や内診、超音波検査を行い、感染症やホルモンの状態、子宮の状態などを確認します。
男性パートナーの場合、血液検査に加え精液検査を行います。
自分たちの身体について知ることが、妊活の第一歩です。
詳細はブライダルチェックの必要性・費用・検査項目についてをご確認ください。
妊娠しやすいタイミング
妊娠しやすいタイミングは排卵日の1~2日前です。
個人差がありますが、生理周期が28日の場合、生理直後から1~2週間頃がその期間にあたります。
男性の精子は女性の生殖器内で約3日間生存するため、排卵が始まる数日前から排卵直後までに何度かタイミングを取ることが妊娠率を高めるコツです。
妊活中に気を付けるべきポイント
1) バランスの良い食事を
特に女性は、葉酸を積極的に摂取するようにしましょう。葉酸は赤ちゃんの脳や神経の発達にとても大切な栄養素です。
妊娠初期に葉酸が欠乏すると「神経管閉鎖障害(胎児の神経系に影響を及ぼす先天性疾患)」のリスクが高まります。
葉酸を多く含む食品は、「葉酸を多く含む食品には、ほうれん草、レバー、ブロッコリー、アボカド、豆類などがあります。」などが挙げられます。
また、食事と併用してサプリメントを摂るとよいでしょう。
詳細は葉酸とは?妊活・妊娠に重要な栄養素をご確認ください。
2) 冷え対策
特に季節の変わり目による急な気温の変化は、自律神経を乱し身体の不調につながることがあります。
適度な運動、お風呂に入る際に湯船へゆっくり浸かること、温かい食事と飲み物を摂ることが大切です。
適度な運動は血流を良くする上、筋肉や体力をつけることで妊娠後の母体の負担軽減にもつながります。
湯船に浸かるメリットとして、身体を温める他、ストレス軽減にもつながります。
ストレスは妊活にも悪影響を及ぼし、特に男性は精子を生成する能力に影響が出てきます。
冷え対策に加え、湯船にゆっくり浸かりストレスを減らしましょう。
ただし、30分以上の長風呂や高温にも注意が必要です。湯温は37~41℃が最適でしょう。
通院のタイミングについて
日本産婦人科学会では「妊娠を望む健康な男女が避妊をせず性行為をしているにも関わらず、一定期間妊娠しないもの」を不妊の定義としています。
その一定期間は約1年を目安とし、6ヶ月~1年の間に妊娠しない場合は検査や通院の検討をするのがよいでしょう。
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