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レスベラトロールが妊娠や着床に与える影響

公開:2018.06.04 最終更新:2024.08.29

研究結果サプリメント生活習慣

桜十字ウィメンズクリニック渋谷培養部です。

5月26日(土) ・27日(日)に埼玉で行われた第59回 日本卵子学会学術集会に参加して来ました。

どの講演も非常に面白い内容でしたが、今回は特に興味深かったレスベラトロールに関する発表についてご紹介します。

レスベラトロールとは

レスベラトロールはポリフェノールの一種でぶどうの果皮や赤ワインなどに多く含まれています。近年ではその抗老化作用が注目され、関連のサプリメントなども販売されています。不妊治療においては卵子の質が改善が見られる可能性が知られており、今回もいくつかの発表がありました。

妊娠や着床には悪影響を及ぼすことが示唆

一方で、レスベラトロールの服用は妊娠や着床には悪影響を及ぼすことが示唆されているようです。黄体期にレスベラトロールを服用していたグループとそうでないグループを比較したところ、着床率・妊娠率・流産率すべてにおいて、服用していないグループの方が良い成績が得られたとのことでした。

レスベラトロールでせっかく卵子の質が改善しても着床率が下がってしまっては元も子もありませんので、不妊治療に携わる我々が摂取量や服用のタイミングなど正しい知識をしっかりと患者さまにお伝えしていく必要があると考えました。