ERA検査(子宮内膜着床能検査)とは?
公開:2019.01.16 最終更新:2021.02.03
検査・治療法
桜十字ウィメンズクリニック渋谷検査部です。
当院では子宮内膜着床能ERA(Endometrial Receptivity Analysis)検査を実施しています。
子宮内膜が着床可能な時期「着床の窓」
子宮の内膜と胚はお互いにシグナルを送りながら着床へと向かいます。子宮内膜には胚を受け入れやすい時期があり、この許容時期を「着床の窓」と呼んでいます。一般的には排卵から7日頃と言われていますが、厳密には個人差があります。ERA検査はこの時期を正確に知るための検査です。
ERA検査の検査方法
ERA検査の結果を踏まえて胚移植をすることで約3割妊娠率が向上したという発表があります。
検査方法は排卵後、着床の窓が開いていると考えられる時期に腟からピペールという専用器具を入れ、子宮内膜を採取します。採取した子宮内膜にある238個の着床に関わる遺伝子について調べます。
着床に適した時期であれば「Receptive(受容期)」、着床の時期から外れていれば「Non-Receptive(非受容期)」という結果が出ます。また、非受容期であった場合はどれくらいずれていたかが分かります。この結果を見ながら大切な胚を移植するのにベストな日を決定します。
ERA検査 参考動画
検査をまとめたアニメーションがありますので是非ご覧ください。とてもわかりやすいです(^^)