タイミング法とは?
流れや成功率などタイミング法について解説
タイミング法とは
妊娠を成立させるためには、できる限り正確な排卵日を予測し夫婦生活を持つことが第一歩です。排卵日付近でタイミングを取れている場合、避妊をしなくなってから1年以内に84%、2年以内に90%程度の方が妊娠に至ります。逆に適切なタイミングで夫婦生活を持ってもその期間を超えて妊娠しない場合は妊娠を妨げる何らかの原因がある可能性もありますので受診をおすすめします。
タイミング法とは基礎体温や超音波検査により排卵日を正確に予測、最も妊娠しやすい性交渉のタイミングをアドバイスさせていただくことで妊娠を目指す方法です。自然妊娠に近い身体への負担の少ない方法となります。自然の周期によるタイミング指導に加え、必要に応じて排卵誘発剤を使用する場合もあります。
※排卵誘発剤遅延排卵や排卵障害がある場合に卵胞発育を促し排卵の確率を高めるために排卵誘発剤を使用します。
シクロフェニルなどの経口薬やhMG/rFHS注射など種類がございますので医師にご相談ください。
タイミング法の流れ ※月経周期が28日の場合
- (1)排卵日を推定
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月経周期や過去の排卵から基礎体温における高温期になる前の数日間を排卵日と推定します。
- (2)排卵誘発剤の使用の検討・相談(月経開始1-5日目頃)
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卵巣を超音波検査で確認し、排卵誘発剤を使うのか検討します。
- (3)月経周期や超音波検査で排卵日を正確に予測(月経開始から12-14日目頃)
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月経周期が28日周期の場合、月経開始から12-14日目頃に受診し、超音波で卵胞の発育状態を観察のうえ、尿中の黄体形成ホルモン(LH)測定、頚管粘液などを検査することで総合的に排卵日を推定することもあります。
- (4)アドバイスを受けたタイミングで夫婦生活を持つ
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アドバイスを受けた排卵日の前日~2日前にタイミングをとっていただくことで妊娠する可能性が高くなります。
- (5)妊娠判定
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月経予定日になっても月経がこない際は市販の妊娠検査薬を使用して、妊娠しているか確認してください。陽性の判定となった場合は月経予定日から1週間~2週間以内にご予約をお取りください。
タイミング法の妊娠率
タイミング法で妊娠できるかは個人差が大きく、年齢にもよりますが、1~5回の月経周期で約90%近い人が妊娠されています。
タイミング法からのステップアップ
女性の年齢などにもよりますが、3〜5回の月経周期でタイミング法を続けても妊娠しない場合は、人工授精などのステップアップを検討することをおすすめします。
よくあるご質問
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Q.費用はどのくらいかかりますか?
再診料を含めて約2,000円程度です。
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Q.何回通院する必要がありますか?
月経12-14日目頃(月経周期28日の場合)に受診。ただし、卵胞の発育状況により、さらにご来院が必要になる場合があります。
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Q.タイミングをとった後はどうすれば良いですか?
特に注意することはありません。普段通りに生活をしてください。
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Q.性交渉を持つときの注意点はありますか?
複数回、タイミングをとった方が妊娠する確率は上がります。お2人でよく相談なさってください。
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Q.妊娠したかもしれない(生理が遅れている)ときはどうすればよいですか?
月経が遅れた際は市販の妊娠検査薬(反応薬)を使用し、妊娠しているか確認してください。陽性が出た場合は予定月経日から1週間~2週間以内にご予約をお取りください。